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YAMAHA Clavinova CLP-635のレビュー
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こんばんは。HAKUです。

最近と言っても2、3ヶ月前になりますが、ヤマハさんの電子ピアノを購入しました。

 

購入したのは、YAMAHA CLavinova CLP-635になります。

購入してからしばらく使ってみたので、そろそろレビュー記事でも書いてみたいなと思います。

 

まぁ、まずは何故電子ピアノにしたのか?

そしてこの機種にしたのか?って事を書きたいと思います。

 

何故電子ピアノにしたのか?

ちなみに、HAKUの鍵盤楽器の経験は小学生のときにエレクトーンを習っていました。

そして、大学時代に2年くらい?個人のピアノ教室で習っていました。

 

ただ、熱心に練習していたかというと、、、

あまり聞かないで頂きたいところですね。。。苦笑

 

それは置いておいて、エレクトーンって皆さん知っているでしょうかね?

YAMAHAさんが出している鍵盤が2段になっていて、足でベース音を奏でられる電子楽器です。

 

エレクトーンをやっていたらピアノも弾けるだろうと思いきや、これが中々。。。

ピアノとは鍵盤があまりにも違うんですよ。。。

 

ピアノはエレクトーンに比べて、鍵盤が重いうえ音を出すためにはもっと深く押し込む必要があるんです。

そのため、ピアノを弾くのは本当に苦労しました。。。

 

完全に乗り越えられない壁として立ちはだかっていましたね。。。

そんな経験もあり、大学時代にピアノを習うことにした際は、練習用には生ピアノが絶対必要だと思っていました。

 

縁あってか、とても有り難い事に、大学の友人から古いアップライトを譲ってもらえる事になりそれで練習する事が出来ました。

ただ、この時の経験で生ピアノだから良いという訳でもない事が分かりました(貰っておいて何か申し訳ありません。。。)

 

一番大きな問題点は、なんと言っても練習時間です。

理系の大学に通っていたHAKUにとって、まともな時間にピアノの練習をすることはほぼ不可能でした。。。

 

学校から帰ってくる時間が、夜遅くになるため、平日にピアノの練習はほとんど出来ません。

いくら生ピアノがあっても練習出来なければ意味ないですよね。。。

 

実は、当時の教室の先生には、ピアノを導入する前にアップライトとグランドの連打性能の違いについて説明を受けてクラビノーバを勧められていたのですが、、、

あまりピアノに自信を持っていないHAKUとしては、そこに拘らなくても大丈夫だろうと思い、生ピアノにしたのですが、音量調節ができないデメリットをモロに受けてしまいました。。。

 

練習時間の確保という点を考えれば、圧倒的に電車ピアノの方が有利になってきますね。

 

ちなみに、アップライトピアノとグランドピアノの構造の違いですが、アップライトでは同じ音を弾く際、押した鍵盤を上まで戻し切らないと次の音を打鍵する事が出来ません。

しかし、グランドでは鍵盤を戻し切らなくても打鍵する事が出来るため連打性能に倍近く差が出るようです。

 

これはトリルをやろうと思った時に違いが分かると思います。

エレクトーンをやっていたHAKUは、指を上げ切るのが特に苦手でアップライトピアノでのトリルに大苦戦を強いられてしまいました。

 

気を抜くと指が上がりきらず、鍵盤を押しても音が出ないという空振り状態。。。

ただグランドピアノだと、指を上げ切らなくても音を鳴らすことが出来るためある程度対応する事が出来ました。

 

そのため、エレクトーンをやっていた事が功を奏して?かアップライトピアノとグランドピアノの違いを実感してしまいました。

生ピアノと言っても色々あるのだなと思いました。

 

そんな事もあって、HAKUとしては生ピアノを弾く機会自体それほどない事から、弾きたいピアノの照準をグランドピアノに合わせる事にしました。

その結果、グランドピアノの鍵盤を意識しながら開発されている電子ピアノを導入する事にしました。

 

何故クラビノーバシリーズにしたのか?

えぇと、グランドピアノの鍵盤を意識したモデルというと、クラビノーバよりもハイブリットピアノと呼ばれる電子ピアノの方が有利にはなります。

こちらは、本物のグランドピアノ(アップライト版もあります)のアクションをそのまま使用しているため、タッチはグランドにかなり似ているようです。

ただ、かなりお高い。。。

まぁ、ピアノがそれ程得意でないし、そもそもピアニストではないHAKUにとってはちょっと手を出せない価格になります。

 

逆に、YAMAHAではクラビノーバのワンランク下のグレードにあたるアリウスというモデルもあります。

こちらは、HAKUが購入した当時、YDP-163というモデルが最新で、CLP-635に比べると見劣りする点が多くありました。

  • 音源が古い
  • 黒鍵が黒壇調ではなく、汗ばむと滑りやすい
  • ディスプレイが無いため、操作性が悪い
  • 録音が本体に一曲のみで、MIDIに限られる。
  • MIDI IN OUT端子がない

 

などなど。

まぁ、この中で特に意識したものは

  • 手汗で滑ること。
  • ディスプレイがない事。
  • 録音曲数。

 

でしょうか?

HAKUは打ち込みで、MIDIキーボードを使うのですが、指が汗ばんでくるとよく滑るんです。。。

そのため、ここは譲れないポイントでした。

 

また、ディスプレイが無い点は設定を変更する際、常にマニュアルを見ながら操作する必要がある上、どの操作をやっているのか見失う事があるためです。

特に、メトロノームのテンポ設定は難しいのではないかと。

 

録音曲数ですが、ニュアンスを変えながら弾いた後、聴き比べをしたい際には録音曲数が一曲では難しい事。

そう言った理由で、アリウスシリーズではなくクラビノーバシリーズを選択しました。

 

現行のアリウスシリーズのYDP-164では黒鍵は黒壇調になり、音源も現行のクラビノーバシリーズと同等(厳密に言えば全く同じではないようです。)にグレードアップ。

また、iPhoneを接続(USB接続のみ)する事で設定を視認しながら変更することが可能になりました。

 

もし、CLP-635を購入したときにこのアリウス YDP-164が発売されていれば、こちらにした可能性もあったかもしれません。

CLP-635とYDP-164を比較するとピアノのレッスン用としての基本性能の差が少なくなっています。

 

ただ、CLP-635にして良かったなと思う点は、

  • iPhoneなどを接続しなくても本体のみで操作できる事。
  • 録音可能曲数が多い事。
  • ベーゼンドルファーの音色が入っている事。

 

でしょうか?

やはり、クラビノーバを操作する為にわざわざスマートフォンを接続する事は面倒ですし、何回か曲を弾いてみて聴き比べる事は思っていたより重要でした。

 

そして、ベーゼンドルファーの音色は、最初オマケ程度にしか考えていなかったのですが、思いの他使用率が高いです。

それは、音色が気に入っているという事ではなく、弱音の表現力に違いがあるためです。

 

ギターでも同じですが、ヤマハはグレードの高い楽器になればなるほど、とてもバランスが良くなる傾向にあると思います。

実際にヤマハ CFXの音を聴いていないので確かな事は言えませんが、CFXは低音弦から高音弦まで、及び強弱による音色の変化が少ないのではないかと思います。

少なくとも、CLP-635の音を聴く限りではそう感じます。

 

ギターではヤマハは、高級なギターだと、とてもバランスが良く心地の良い音です。

ただ、グレードを下げるとバランスの良さは崩れてきて、暴れるようになってきて、面白みのある音になります。

 

おそらく、高級なグレードになればなるほど、いかなる状況でも最良の音色を届けられるように設計されているのではないでしょうか?

そのため、とても気持ち良く演奏する事が出来ます。

 

しかし、ベーゼンドルファー インペリアルにすると、音の強弱でトーン(音色)が変わります。

そのため、CFXの音色で弾いていた後、インペリアルの音色に変更して同じ弾き方で弾いたら、あれ?となります。

 

ガラリと音色が変わる上、強弱で音色が変化するため、これまでの弾いていたイメージと出てくる音が一致せず、結構戸惑ってしまいます。

個人的に、これは案外良い練習になるのでは?

 

と思っています。

CFXの音色とベーゼンドルファーの音色を両方弾き込む事で、より表現力を向上させる事が出来るのではないかなと。

 

まぁ、実際は生ピアノを弾く機会がないため、確認出来ませんが。笑

ただ、CFXとインペリアルの音は全く異なる音であり、違う電子ピアノが2台あると感じられるほど変化します。

 

そういう点では、アリウスシリーズや他社の電子ピアノを購入するよりお得だと感じます。

そういえば、何故ヤマハにしたのかを書いていませんでしたね。

 

電子ピアノを出してるメーカーには、カワイやローランド等他にもあります。

各社色々と音も違いますし、好みの音色で選んでも良かったのですが、HAKUはちょっと変わった選び方をしました。

 

それはHAKUの経験上、ホール等で置かれているグランドピアノは、ヤマハ製のものしか見た事がないという点です。

そのため、ヤマハのグランドピアノに照準を合わせるという視点から、ヤマハ製の電子ピアノを購入する事にしました。

 

グレードの選択は?

購入する電子ピアノは、ヤマハのクラビノーバに決めたのですが、グレードをどうすれば良いか?はやはり悩みますね。

がしかし、HAKUには選択の余地はありませんでした。。。

 

何故なら出せる予算から購入できる機種は、CLP-635しかなかったためです!笑

という事で、購入する機種はCLP-635に決定しました!笑

 

ただ、HAKU以上に予算を持っている方もいらっしゃると思いますので、HAKUなりのアドバイスを書いてみます。

基本的な性能に関しては、CLP-635で満足しています。

 

ただ、やはりもう少し上のクラスが良かったな。

と思う点もあります。

 

それは、アリウスシリーズがアップグレードすると、CLP-635では性能の差がかなり少なくなってしまう事。

また、やはり生ピアノの弦の鳴りとは違う点でしょうか?

 

クラビノーバはだいたい3年周期でモデルチェンジしているため、そのうちアリウスシリーズがCLP-635の性能的に近づいてしまう事は、目に見えています。

それをちょっと。。。と思う方は、CLP-645にしておけば良いかな?と思います。

 

おそらくですが、CLP-645にはアリウスが鍵盤の性能で追いつく事はないだろうと思っています。

それは、CLP-645は白鍵に木材を使用しているためです。

 

現在、CLP-635とアリウス YDP-164の鍵盤の性能差はエスケープメントの有無になっています。

しばらくは、アリウスシリーズにエスケープメントが付くことはないかと思いますが、他メーカーとの競争の中でそのうちアリウスシリーズにも付くのではないかな?と思っています。

 

その点、CLP-645は木製の鍵盤であるため、アリウスシリーズが鍵盤性能で追いつくことはないだろうと思います。

まぁ、あったとしても随分先の事でしょうね。

 

ちなみに、樹脂製鍵盤と木製鍵盤の弾き心地の違いはHAKUには分かりませんでした。。。笑

そのため、HAKUとしてはCLP-635の鍵盤性能に満足しています。

 

また、音響面での違いですが、アリウスのYDP-164とクラビノーバ CLP-635はどちらも2スピーカーになっています。

ただ、出力とスピーカーサイズはCLP-635の方が大きくなっています。

 

どれだけ差があるか比較はしていませんが、ここは価格なりの差だと思います。

音響のアナログ部分というのは、個人的にそれ程アップグレードされないのでは?と思いますのでパーツの価格に依存するかと。

 

CLP-645に関しては、スピーカーが4つになりますので音の解像度や分離能が高くなると思います。

そのため、高域の弦の鳴りも改善し、響板の響きもより再現してくれるのではないかと推測されます。

 

個人的には、電子ピアノの今後の課題は、いかに生音に近づけるかだと思っています。

おそらくタッチ感など鍵盤性能に関しては、10万を超えるそれなりの電子ピアノであればレッスン機として使用できるかと。

 

後は、どの程度まで生音の再現に近づけたいかで、グレードを選択すれば良いと思います。

そういう視点から見ると、電子ピアノを初めて購入される方に無難に勧められる機種はCLP-645になります。

 

木製鍵盤であり、音響面でも4スピーカーですので下のグレードに追いつかれにくい事もあり、長期間所有欲を満たしてくれるのではと思います。

上を見たらキリがなく、どのあたりで区切りをつけるか難しいところですが、予算と性能のバランスの良さという点では、CLP-645をお勧めできるかと。

 

もし、それ以上に求めるのであれば、CLP-675やCLP-685を考えれば良いかと。

まぁ、このクラスだとHAKUとしては、レベルの高い人向けの練習機というイメージが出てくるのですが、、、

 

そして、このクラスだとアバングランドも視野に入れたくなってきますね。。。

そんな訳で耳が肥えている方は、音が許容できるラインを選択してもらえたらなと思います。

 

話を戻しますが、CLP-635も決して悪い選択肢ではないと思います。

その理由としては、電子ピアノは家電製品であるため生ピアノより寿命が短いという点があります。

 

また、アナログ部分は大きく変化しないでしょうが、収録音源の進化は目覚しく10年も経てば更に生音に近づいてくるでしょう。

そのため、数年単位を見越した買い替えが前提となります。

 

購入者自身やお子様の成長に合わせて、楽器のグレードアップを考えるのであれば悪くない選択肢ですし、「すぐ飽きちゃうかも。。。」や「子供にすぐ辞められたらどうしよう。。。」と考える人にはお財布に優しいかと思います。

確かにクラビノーバの中では下位モデルですが、それでもその下にアリウスシリーズが展開されています。

 

そのため、たとえ下位モデルでも、「折角クラビノーバを買ったんだからもっと頑張ってみよう。。。」「折角クラビノーバを買ったんだから簡単に辞めさせず、頑張って説得して続けさせよう」とピアノを続ける気持ちを支えてくれると思います。

おそらくCLP-635が、最も予算を抑えたうえでピアノと長く向き合える機種になるのではないかなと思います。

 

長々と書いてきましたが、最後に少しCLP-635の音をご紹介したいと思います。

クラビノーバ ヤマハ CFX と ベーゼンドルファー インペリアルの音の比較

 

こちらは、YAMAHA CFXの音源でMIDI録音をしたものと、それをベーゼンドルファー インペリアルの音に変更して再生したものをRODE NT2000で集音しました。

ちょっと卑怯と言う声が聞こえてきそうですが笑、まぁ、こういう事が出来るのも電子ピアノの魅力という事で。笑

 

ただ、全く同じタッチなのに音色によって表現が変わるという事を知ってもらえるのは良い事かな?と思いこういう動画を作ってみました。

収録した音は、イコライジング等行っていますが、これは出来るだけ自分がCLP-635を弾いた時に聞こえる音に近づけるために行った作業です。

 

まぁ、それでもスピーカーから再生される音を録音するのは結構難しいですね。。。

元々、電子ピアノの音って生で聴くピアノの音というよりは、CDで聴くピアノの音に近いように感じていますし。。。

 

頑張って編集したので、クラビノーバを弾いている時に聴こえる音とそれなりに近いと思っていますが、音に関しては実際に店頭に行って聴く事をお勧めします。

皆さんにとって良い一台が見つかると良いですね。

 

それでは今日はこの辺で。

最後に大手ネットショッピングサイトの商品リンクを載せておきます。

 

皆さんにとって素敵な一台が見つかると良いですね!

 

YAMAHA 電子ピアノ商品リンク

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