こんにちは。HAKUです。
DTM用に使用していたモニタースピーカーが故障していたのですが、やっと新しく導入しました。
導入したモニタースピーカーは、FOSTEXのPM0.3Hになります。
FOSTEX PM0.3Hにした理由
小型スタジオモニター導入の経緯
これまではずっとJBLを使用していて、再度JBLを導入しようかと検討していました。
また、JBL以外ではYAMAHAのMSPシリーズ等を視聴した事がありますが、さすが定番というだけあって、とても好印象で悩んでいました。
ただ、iMacが故障して買い換えた際、PCのモニターが大きくなり、スピーカーを置けるスペースが限られてしまう事に。。。
新たにスピーカーを設置するスペースを作るか、小型のモニタースピーカーに変更するか悩みました。
スピーカーを小型化する事で問題になるのは、低音域の再現性だと思います。
ただ、HAKUは現在弾き語りをベースにした曲作りをしたいと思っています。
そのため、小型でもしっかりしたものであれば大丈夫ではないか?
もし低音域の再現性に問題があれば後々サブウーハーを導入すれば良いかな?
そう考えて、小型のモニタースピーカーの導入を検討するようになりました。
そんな中で見つけたのがFOSTEXのPM0.3Hになります。
横幅は10cm程度でモニタースピーカーの中ではかなり小さい部類になります。
気になる低音域ですが、やはり110Hzまでとなっていました。
ただ、110Hzまで出ていれば低音域のおいしい部分は大丈夫かなと。
弾き語りをベースにした音楽制作であればそれ程問題ないのではないかと。
小型スタジオモニターにするメリット
これまでは、それなりのサイズのモニタースピーカーでやっていましたが、結局最後はラジカセ(もはや無い?)でチェックしてやり直す必要があったんですよね。。。
それであれば、最初から小型でも良いかもと。。。
売り物を作るなら結局スタジオになるし、聴かせたいリスナーは誰?
と考えたら、そのリスナーに一番近い環境のものが良いかなと。
そう考えれば、FOSTEXのPM0.3Hは適切なモニタースピーカーなのでは?
そう考えるようになりました。
また小型のモニタースピーカーの最大のメリットは小さな音量でもしっかり鳴ってくれる事だと思います。
これまでのスピーカーでは、しっかり再生する為にはどうしても部屋のサイズ以上に音量を上げる必要がありました。
その事を考えても、適切な音量で作業が行える小型のスピーカーの方が良いのではないかとも考えるようになりました。
何故 FOSTEX PM0.3Hにしたか
このPM0.3H以外にも、他メーカーに同サイズのものもありますが、このPM0.3Hは価格的にもリーズナブルな部類になっています。
しかし、他メーカーは音楽関係の中では総合的なメーカーですが、FOSTEXはスピーカーに特化した国産メーカーになります。
加えて、OEMで色々なメーカーに提供している実績を考えると、同クラスの中では最も信頼のおけるメーカーなのではないかと。
さらに、このPM0.3Hは高域がハイレゾ音源の40kHzまで対応している事も自分を後押ししました。
マイナス面を上げるなら、Bluetoothに対応していない事と、価格を抑えるためかデザインをシンプルにしている事でしょうか?
ただ、その分値段以上の音質を提供してくれる事が容易に想像できました。
また、当初は同じくFOSTEXのかんすぴシリーズにも興味を持っていたのでメーカーに問い合わせをしてみました。
かんすぴ-6か8,もしくは、PM0.3Hを検討しています。
上記使用用途では、3モデルのどれが一番適切でしょうか?
DAW用のモニタースピーカーとの事ですので、「かんすぴ」シリーズはお勧めいたしません。
「かんすぴ」シリーズは、音楽を聴いて楽しむ、簡単にスピーカー工作を楽しむと言った用途向けにチューニングされている製品でございますので、モニター用として使用するには適しません。
モニター用として必要なのは原音の再現性・正確性ですので、モニター用として設計されているPM0.3Hをお勧めいたします。
また、スペースが許すのであれば、10cmウーハーを搭載しているPM0.4cの方がより再生周波数が広く、特に低音域の量感ははるかに上がりますので、合わせてご検討頂ければと思います。
ご紹介頂きましたPM0.4cですが、残念な事にサイズ的に厳しいようです。
再度、御社製品を検索したところ、PM-SUBmini2 という商品がありました。
これは、DAW用モニターとして、PM 0.3H の低域を補える商品と考えて良いでしょうか?
40Hz~150Hzの低域を補強することができますので、PM0.3Hと組み合わせることで、幅広いレンジのモニタリングが可能となります。
との事でした。
メーカーとしては、PM0.3HよりもPM 0.4cをお勧めするが、サブウーハーのPM-SUBmini2を使う事で問題なくモニタリングができるとの事です。
また、サブウーハーの設置場所についても質問してみました。
PM submini2の置き場所ですが、サブウーハーはどこに置いても良いとよく聞きますが、ディスクの下に置いて使用しても気にならないのでしょうか?
人間の聴感覚の仕組み上、低域は指向性(方向性)を感じ難いため、サブウーハーに関しては特にメインスピーカーと並べて設置する必要はございません。
ただし、ディスク下などに置かれた場合には「音の溜まり」が生じ、抜けの悪い、ブーミーな低音になってしまう可能性もございます。
実際に設置してみないと分からない部分ですので、置き場所はご調整頂く必要があるかも知れません。
と丁寧に受け答えしてくれた面も自分にとってはプラスの材料になりました。
やはりサポートがしっかりしているメーカーさんというのは長く使用していく上でとてもありがたいなと感じています。
このような経緯で新規のモニタースピーカーをFOSTEXのPM0.3Hに決めました。
なお、やりとりの中で出てきたPM 0.3H以外の機材はこちらになります。
FOSTEX PM0.3Hのレビュー
FOSTEX PM0.3Hの外観
実際の感想としては、外観は予想より高級感がありました。
色は黒ですがザラザラした中に、品のある反射がありました。
また、サイドやバックも、丁寧に塗装されています。
WEB上の商品写真より上質な印象です。
個人的には勿体ないなぁ。と感じています。
ツィーターやウーハーの見た目はとてもしっかりしており、安物でない事が一目で分かります。
見た目だけの判断ですが、中々この価格帯でこれだけの素材のものはないのではないか?
そう思わせてくれました。
ちなみに実際の写真がこちらです。
FOSTEX PM0.3H 前面
FOSTEX PM0.3H 背面
FOSTEX PM0.3H 設置後(iMac 27インチモニター)
FOSTEX PM0.3Hの音質
肝心の音ですが、程よい音量でしっかり鳴ってくれます。
これまでだとアンプのツマミが8時から9時程度だったのが12時まで回してもうるさくないです。
そして、ちゃんと微調整が効きます。これは素晴らしいですね!
大きなシステムだと少しツマミを動かしただけで大きく音量が変化してしまいますが、PM0.3Hだと簡単に適切な音量に合わせられます!
想像していた以上に小さなサイズのメリットが生きています。
しっかりとスピーカーの性能を発揮している感じです。
音の立ち上がりは想像していた以上に良く、聞いていて気持ちが良いです。
JBLの歯切れの良さとは違いますが、適度な柔らかさとコシがあり音源の違いをしっかり再現してくれます。
これはフォーカスライト系のマイクプだろうな。これはヤマハ系のマイクプリだろうな。
そう感じられるため音源の特性をしっかり再現してくれていると思います。
やはり、小型という事もあり低音域の厚みは仕方ないですが、ベースやバスドラムの芯の音はしっかり再現されています。
むしろ、スッキリ聞こえるため曲をアレンジする場面では、もしかしたらやり易いかもしれませんね。
そして、中域の再現性は素晴らしく歌物やギター等のソロパートは本当に生きるスピーカーだなと感じました。
弾き語りやポップス系の音楽制作にはとても相性が良いのではないでしょうか?
高域に関しては、さすがハイレゾ対応という事があって余裕のある再現性です。
そして、空気感をしっかり再現しているため音の伸びが素晴らしくとても良いです。
当然ですが、安物によくある耳が痛くなるような高域ではないため、聴いていても疲れないと思います。
HAKUは残念ながらハイレゾ音源を持っていませんが、ハイレゾ音源でなくても、余裕のある高域の恩恵が受けられるかと思います。
また、音楽制作ではなくリスニングに使用しても上品な音質なので良いかと思います。
リスニング用には「かんすぴ」シリーズというリスニング用にチューニングされているものがありますが、自作する必要があります。
自作が好きじゃなかったり、自作できる環境にない人にはひとつの選択肢として良いかと思います。
クリーンで艶のあるしっかりした中域と、音の抜けと伸びのある高域はリスニングにも十分な性能だと思います。
HAKUは、今回PM0.3Hを導入した事によりすっかりFOSTEXファンになってしまいました。
長々と書きましたが、この辺でレビューのまとめを書いてみましょう。
レビューのまとめ
外観
- デザインは凝っていないが、塗装もしっかりしているため写真より上質。
- ツィーターやウーハーはしっかりしていて耐久性があるように感じる。
- 本体サイズが10cmなので、省スペースに設置できる。
音質
- 音の立ち上がりは良く、適度に柔らかさとコシがある。
- 高域の音抜けと伸びは特筆で素晴らしい。また、空間系エフェクトの音を良く再現している。
- 中域は艶とコシがあり、ソロパートがとても生きる。
- 低域の厚みは少ないが、その分スッキリしており芯の部分はしっかり再現される。
こんなところでしょうか?
当初は最初からPM-SUBmini2を導入する気でいましたが、このPM0.3Hを気に入ってしまったのでしばらくこのままで良いかな?
と感じています。
HAKU個人的には、最初の一台としてとてもオススメできるスタジオモニターです。
それ程高価ではありませんが、性能的には申し分なく魅力のある一台です。
また、DTM(DAW)では、マスタリング時にどうしても小型の環境というのは必要になってくるため、それを考えると最初の一台に買っておくと将来的にスタジオモニターをアップグレードした際、サブとしても利用ができます。
そして、リスニング用にも使えますので、モニターとしては引退させてリスニング用に使っても良いと思います。
FOSTEX社からご紹介頂いたPM0.4cも一台で広い周波数帯域をカバーしており魅力で迷う方もいらっしゃるでしょうが、PM0.3H+PM-SUBmini2の方がより広い周波数帯域をカバーできます。
- PM0.4c : 60〜20kHz
- PM0.3H+PM-SUBmini2 : 40〜40kHz
そのため、PM SUBmini2を導入すればとても魅力的なシステムに発展させられる事も大きな魅力になります。
ただ、少し注意点ですが、PM0.3Hの背面には2チャンネルの入力がありますが、両チャンネルに繋いだ場合Aチャンネルのみしか再生されませんのでご注意を。
それでは今日はこの辺で。
皆さん、良いMUSICライフを!